2005年10月08日

ラトビア戦。

 おひさしぶりです。

 なんか最後はグダグダだったけど、まあ、テストマッチ。トルシエ的に言うと「ラボ」だったわけで。この試合の一番の実験はダイヤモンドの中盤で、けっこう収穫はあったと思う。

 なかなか暑いようだったから、真剣勝負だったら抑えめにいくところだと思うんだけど、ラボだけに開始からガンガン飛ばしていった。かなりいい展開が多かったと思う。
失点してなおかつパスをポンポンまわされるもんだから、相手はいったん引きこもって我慢モードに。こうなると身長があるだけに崩すのは難しくなるね。これまた真剣勝負だったら、こっちもボールを動かしながらゆったりした時間を作るんだけど、休むことなく攻め込んだ。ってことで、最後がグダグダになる要素は満載だった。そう考えると、逃げ切れなかったことは課題にはならんだろう。

 前半のうちに追加点を取れなかったことを課題としたい。これがブラジル、アルゼンチンなんかだと3、4点取って、楽々と勝負を決めてしまうんだろう。アルゼンチンなんていつ戦っても、テストされている選手たちが必死でボールを追い回してるイメージしかないよ。
ジーコジャパンは、ブラジルのようなスタイルで強くなろうとしていて、いいレベルまで来てるとは思うけど、押せ押せで勝ちきれるほどの強さはまだまだ足りないってことだ。そう考えると、アジア予選での手堅い戦い方は、なかなか的を得ている。
「ブラジルスタイルを目指しているのに、アジアでもこの醜態だ。こんなんで世界で勝てるわけがない。」といった批判もあったが、アジアトップで通過したことからも、予選用の戦いとしては正解だったと言えるだろう。逆に、この日のようにガンガン押せ押せスタイルだったら、快勝も多かっただろうが、ずいぶん取りこぼしたんじゃないかとも思う。中東伝統のカウンターに。

 この日だって後半2点目を取った段階で、あるいは、相手ペースになってきたところで、普通はペースを落としながら、時間を使うもんだけど、松井や駒野あたりはアピールしたいから、とにかく縦を狙っているし(というか五輪世代の特徴かも。笑)、ヒデも俊輔もそれを追っかけてかなりスタミナを使ってた。
 トルシエ時代は、アジア予選がなかったから、ラボの連続でよかったけれど、やっぱり勝負がかかった試合では、テストや競争意識で選手を追い込むよりも、決まった選手を使うことで安心感をもって試合に臨めるようにしてやることも重要だ。一番わかりやすいのが、川口と楢崎で、固定で使われているときは、どちらもハイパフォーマンスを見せるのに、競争させると信じられないミスを連発する。

 ってことで、結果は残念だったけれど、なかなかよいテストマッチになったのではないかと思います。次回、ウクライナ戦も期待してます。


 それにしても、テレ朝はうるさすぎる。なんでもないクロスで絶叫すんなよ。


posted by 駄馬D。 at 21:46| Comment(40) | TrackBack(12) | サッカー日本代表を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月09日

やったぞ!(北朝鮮戦から今後への雑感)

 いやぁ。ホントにおめでとう。
 昨夜は、横浜出張のため、初めてスポーツバーにて代表戦を観戦。後半は思い切り盛り上がりました。で、帰ってきて録画に失敗していて涙…。久々に分析をしてみようと思っていたのに。

 ビールを大量に浴びた頭でのかすかな記憶を辿ると、くさびをつぶしまくったDFの勝利。(さらに、これは最後の最後に大黒のゴールにつながった。)ホームの北朝鮮戦では、FWに当てた落としからチャンスを作られていたから、それを見事に消したよい守備でした。そして、簡単にボールを失わず、北朝鮮の3ラインの守備の間にくさびを打ち込み、ゲームを支配した。しかし、三都主を欠き、サイドから崩すことはできず、中央からの攻撃が多くなり、ゴールに至らなかった前半。中盤だけでもボールがキープできると見るや、後半からは鈴木をはずし、裏に強い大黒と柳沢を並べゴールへのスピードを強調し、狙い通り2トップがゴールを奪い快勝したというイメージです。
 バーレーン戦、北朝鮮戦と初心に返って、1対1の競り合いで負けないことを徹底できた。ホームでの北朝鮮戦では、1対1の競り合いでことごとく後手を踏んだが、この試合ではしっかりと身体をぶつけてボールキープできた。どちらもホームでは苦戦したが、それをしっかりと生かしてアウェイでは、危なげなく勝利した。


 結局は、「FWがゴールを奪えたら快勝できる。」というのがサッカーなのだと思った。
 日本代表の試合内容はどの試合だって悪くない。けれど、ゴールが奪えないままに試合が進み、サポーターがイライラし出したころに、見事にカウンターでゴールを奪われる。そこで切り札を投入してゴリ押しすれば、格下のチームはそれを受けきることができないため、試合終了間際に何かが起こる。ずーっとそれの繰り返しだった気がする。
久保が安定してゴールをあげていたときは概ね評価が高かったし、そうでないと、どうしてもセットプレー頼りのサッカーになってしまう。
MFに得点力のあるタイプがいない(小笠原は中田、中村よりもゴール感覚は優れると思うが)にも関わらず、日本人FWは平気で「FWはゴールをあげるだけが仕事ではない。MFのゴールを手助けするのも仕事。」となってしまうからゴールが生まれない。日本にトッティ、トマソンのようなゴールハンタータイプのトップ下がいるのなら理解できるのだが。現実的に毎試合コンスタントにゴールを奪えるのは、ゴールに近い位置にいるFW。FWが作った穴にMFが飛び込んでゴールする形は、サッカーの基本の一つで、守備の堅い相手にも混乱を引き起こしやすい形ではあるが、それだけでは純粋に数が稼ぎにくい。いくら得点力があるといってもボランチの福西に毎試合ゴールを期待するのは無理がある。やはりゴールに一番近い位置にいる選手たちが何試合も連続でノーゴールとなれば、結果はついてこない。

 チームの規模は違うが、自国開催のW杯で優勝したころのフランスがまさにそうだった。中盤はジダン、デシャン、プティを中心にして圧倒的にゲームを支配するが、FWがゴールをあげられない。しかし、守備が異常に堅く、結果、DFのゴール(流れの中からの!)などで決勝トーナメントをギリギリで勝ち上がり、決勝では、その溜まったエネルギーを爆発するがごとくブラジルを粉砕。結局、決勝の3ゴールもすべてMFのゴールだった。あの頃のアンリ、トレゼゲが今のような決定力を持った選手だったら圧倒的なゲームを展開できたと思う。監督のエメ・ジャケも大会直前になかなかよい結果が見せられないことから、サポーター、メディアの批判は相当に厳しく、解任運動が何度もあったらしい。W杯優勝という結果でその方針が正しかったことを示したわけだが、勝負の世界ゆえに、途中で敗れ去って徹底的に叩かれた可能性だってかなり高かったと思われる。

 日本代表で振り返っても、トルシエ時代だってそうだった。柳沢が狂ったように1試合1ゴールをあげていた時期、あるいは、なかなかうまくいかない前線に、思い切ってJで絶好調の西澤、森島コンビをそのままはめ込んだ時期。ゴールが奪えている時期は、当然安定してよい結果が出るし、試合内容が同じであっても印象は全然違う。トルシエ時代も、FWがゴールを奪えない時期は、セットプレーで奪ったゴールを何とか守りきるという形で結果を残してきた。(もちろん、そのセットプレーを準備したトルシエは賞賛したい。)
 結局、サッカーというスポーツは、非常にゴールが生まれにくく、1ゴールがとても高い価値であるスポーツであるがために、FWが好調か不調かということは、結果に大きく影響を与えて当然なのだろう。



 まだすべて終わっていないけれど、W杯最終予選を総括すると「終わってみると2強だった。」となりそうだ。たしかに勝点を取りこぼしていてもおかしくないようなゲームもあったが、イラン戦こそ1点差で屈したものの、それ以外の1点差ゲームを7試合制し、最終予選を4勝1敗で突破を決めたのだから、このチームはアジアでは抜けているチームと見てもよいのではないか。サッカーという競技を考えても1点差のゲームが多いのは当然のこと。例え、相手が格下であっても、相手の頑張りがあれば、簡単な試合にならないのも通常のことである。いくらアジアが相手であっても多少の苦戦は認めてあげてもよいのではないだろうか。少し話が飛躍しすぎるかもしれないが、野球でいえば、完封したピッチャーに、「あんた無失点だったけど、1回と3回と6回にピンチあったよね。全然よい投球内容じゃないよ。」なんて批判している気がするのです。プロのピッチャーが外角低めに素晴らしい速球を投げ込んだとしても、高校生スラッガーが思いきり振り切ればホームランになることだってあるじゃないですか。それを「ナイスバッティングだった。」といって何が悪いか。相手あることだから、どんなに素晴らしいボールを投げ込んでも、キレイに打ち返されることだってあるし、格下ほど確率は低いかもしれないけれど、高校生にだってホームランを打つ力は十分にある。サッカーだってそう。精度は低いかもしれないけれど、思い切り振り切れば、40m級でもとんでもないミドルシュートが飛んでくる可能性は、どんなチームにだってあるもんです。少なくともどの国にも、その国を代表するスピードやキック力のあるエースはいるんですから。

 アジア全体のレベルが均衡化していると言われる中で、最終戦を待たずに予選を突破できたこと。順番は関係ないとはいえ、8年前はプレーオフにまで進み、31番目に突破を決めた国が、世界で一番早く予選突破を決めたのだから、結果に関しては何も文句を言うことがあるまい。
 昔のようなドキドキ感や達成感が足りなく感じるのも、「アジア予選突破は絶対のノルマ」に変わった今、得るものよりも失うものの怖さが上回ってきたということ。正直言って、僕の予選を突破した感想は「安心した。」である。たった2回W杯に出場しただけなのに、もはや日本はW杯を失うことなど考えられない国になっているのである。だから、本当のドキドキ感はここから。これまでも、イングランドやチェコなどを相手にしたときには、ドキドキ感の高いゲームを演じてくれたジーコジャパン。(アルゼンチンやドイツ戦では絶望感も味わったが…)コンフェデからW杯にかけて大きく期待したいところだ。

 今のジーコジャパンが、世界において結果を残せるかと聞かれたら、「やってみないとわからない。」としか答えようがない。けれど、久保、柳沢といった過去に大爆発の経験があるFW、あるいは、J産の最終兵器大黒あたりが絶好調の時期に当たってくれたら、十分に前回大会を上回る成績を上げる可能性はあると思う。中盤の安定度、多少レギュラーを欠いてもなんとかなる所は、今までの代表にはない長所。守備がいささか不安ではあるが、本大会ではジーコは綿密な準備をすると僕は考えている。おそらくジーコは本大会に向けてよりメンバーを固定した中で、戦術練習(とくに守備面)を徹底的にやると思う。ここまでも、選手たちの自主性をなるべく優先してきたが、キーとなるゲーム(アウェイのオマーン戦、バーレーン戦)では、守備練習を繰り返し、まずはスペースを埋め、その上で相手を捕まえ、相手の特徴をつぶすサッカーを徹底した。その上で、選手たちが作ってきたサッカーが展開され、いずれも手堅いゲーム運びで勝利している。また、アジア杯の決勝では宮本や中田浩二の守備面での質問に対し、練習で明確な答えを提示し、見事に快勝につなげた。これが本来のジーコ流だと僕は思っているし、本大会では間違いなくこういったアプローチをしてくるものだと思う。世界を相手にしても、ゲームを支配してくれそうな日本代表は初めてだし、また、最終的に相手にペースを握られたとしても、ガチガチに引いた守備に徹することができる日本代表も初めてである。
 結果が今までを必ず上回るだなんて根拠のない未来予測はできないが、その可能性は十分にあると思うし、試合内容だって日本サッカーを自慢できるような内容を展開できると思う。まずは、怪我人が帰ってきて、そして、よい準備をして本大会を迎えてほしい。ぜひ、期待しています。がんばれ、日本代表!


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posted by 駄馬D。 at 22:11| Comment(2) | TrackBack(15) | 最終予選を応援する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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